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大学では社会学(広告メディア、マーケティング領域)を専攻後、大学院にて経営学(マーケティング、ベンチャー経営領域)を修了。難関大学専門予備校にて校舎マネジメント、公益法人にて産官学連携業務、新卒リクルートサービスの立ち上げ、運営を経てフリーランスに。現在、特定非営利活動法人こととふラボ代表理事。

現在、東京工科大学・帝京大学短期大学・小田原短期大学にてキャリアデザイン・環境経営を教える。また、ワークショップデザイナー(青山学院大学社会情報学部WSD育成プログラム17期修了)として、主に学生へ就職に向けた意識醸成やスキルアップ研修、新入社員研修に携わる他、都立高校にキャリア教育を展開するNPO法人にてファシリテーターとしてキャリア教育ワークショップに従事。
その他、産官学民連携プランナーとして地域活性化を目的としたワークショップ、プロジェクトの企画・運営など、年間100回以上の場作りに携わる。

WSDで一番役にたっていることはなんですか?

ワークショップの理論を土台に据えたプログラムデザイン。

講座で理論を学び、ワークショップデザインに対するスタンスが変わりました。

受講する前は、意見を出し合える場が作れればいいと思っていたんですが、それで終わりではなく、そので起こることにいかに着目していくべきか、ということを考えるようになりました。

理論を土台に据えてデザインしておけば、軸がしっかりするので、その場が存在する目的と大きくぶれる心配がなくなり、他の部分では振り幅広く対応できると自信がついたのかもしれません。

だから、ワークショップをデザインする時に、もちろん結果も想定はしますが、想定外に起こることも含めてデザインだと思っています。想定した結果と違っていても、場から出てきたものや起きたことが正解と感じられるようになりました。

そのためには、その場で起きていることに細かく目を配らないといけないので、参加者や状況をすごくよくみたり、雰囲気を感じるようになりました。

参加者をよくみるようになったことで、ファシリテーションも変わった気がします。例えば、言葉に詰まってしまった人がいたような時、すぐに言葉を挟むのではなく、参加者を信じて「待つ」ことができるようになりました。

WSD修了生 佐藤宏樹

WSD修了生 佐藤宏樹

WSD修了生 佐藤宏樹

仕事に生かしていることはなんですか?

授業デザイン

私の場合、WSD育成プログラム講座全体の組み立て方がとても参考になっています。

大学で担当しているグループワーク主体の「キャリアデザイン」では、15回のカリキュラムを課題設定から振り返りまでトータルで見た授業設計にすることや、この授業で伝えたいことと学生たちをいかに紐付けるかを意識してつくるようになりました。

あらかじめ設定されている授業内容を教えることももちろんですが、積極的にグループで活動する要素を取り入れ、どうやったらグループ間が仲良くなるか、グループ間の意思疎通がうまくできるか、合意形成がうまくできるのかなど、学生たち個人個人が、他者との関わり方についても意識できるように設計しています。

デザインを専攻する子たちなので、個人で仕事をすると思ってしまいがちなところを、キャリアデザインの授業として「仕事は一人ですることはない。チームで課題をクリアすることが重要。」ということを実感してほしかったんです。

具体的には、『社会課題についてグループで解決策を考える』という題材では、こちらから課題を与えることもできますが、それだと学生たちの社会課題との関係性が薄くなってしまうため、学生自身の興味関心が似ている人で集まりグループを構成しました。そして、その興味関心の中から社会問題を見つけ出してもらいます。

例えば、「大人数でワイワイ遊ぶのが好き」というグループはハロウィンイベントのゴミ問題など、自分たちに直結している社会課題を取り上げます。

そうすることで、より自分ごととして取り組む姿勢ができ、積極的に課題に取り組んでくれます。途中、メンバーに任せて自分は何もしないという学生もでてきますが、そんな時もグループの中で声を掛け合い学生同士で解決していく姿も見られました。

なるべく教員は口を挟まず、グループ内の課題も自分たちで解決していくことで、チームとしてもまとまるし、個人としても成長すると思っています。もちろんちゃんと見ててあげることが大前提ではありますが。

最終的にはクラスの雰囲気がすごくよくなった気がします。最終プレゼン後に、学生から「このクラスでよかった」という声もあがっていました。

WSD育成プログラム修了後は同期や修了生とのつながりで、直接的に仕事が増えたということもあります。また、ワークショップを実践したり、他のWSDの実践を見学する機会が増えて、WSについての考えが整理され明確になりました。

昔はどれもワークショップだと思っていたけど、ワークショップとそうでないもの。ワークショップである必要性があるもの、ないもの。の線引きができるようになり、自分で授業をデザインする時や人から相談された時に整理して伝えられるようになったと思います。

WSD修了生 佐藤宏樹